創業支援事例

【創業支援事例】 女性経営者応援チームMAPLEによる支援

創業支援に至るまでの経緯

 低糖質スイーツの製造販売を行う個人事業主です。市主催のセミナーに当協会の女性経営者応援チーム「MAPLE」のメンバーが参加し、創業に関する相談を受けたのが支援のきっかけでした。健康志向の方に向けた低糖質専門のお菓子店をオープンしたいとの思いがあり、ご自身で創業計画書を作成していましたが、計画の内容や創業に向けたアドバイスを希望していました。

創業支援の内容

 当協会主催の創業セミナーの開催が予定されていたことから、セミナーへの参加を促し、その懇親会の場で、販売したいと考えている低糖質スイーツの試食を提案し、実際に試食してもらったことにより、他の参加者から商品の感想や改善点など、率直な意見を収集し、商品開発のヒントにしていただきました。
 その後も個別の面談を重ね、自身で作成した創業計画書を一緒に見直し、より精度の高い計画となるよう具体的なアドバイスを行いました。事業コンセプトやビジネスモデルを整理するとともに、部門別での売上計画の作成や業務費の精査を行いました。予算が限られた中での広告宣伝の方法についても悩んでいたため、手作りでチラシを作成し、ターゲット層が利用する病院等へ設置することを提案しました。また、極力借入を抑える中での資金計画とし、事業に関連する補助金の活用を提案し、関係機関と連携し申請に向けた支援を行いました。
 金融機関への融資相談にも不安を抱えていましたが、相談を受けた当初から「MAPLE」が金融機関の創業支援チーム、営業店と連携し、適宜情報共有することで融資申込をサポートしました。金融機関への融資申込後、当協会の「創業応援保証エール」を活用し、資金調達に至りました。
 保証対応後も、フォローアップとして、事業状況などをヒアリングし、伴走支援を行いました。

創業支援の効果

 当協会創業セミナーでの試食機会の提供や、個別相談の際に創業の流れを分かり易く説明したことにより、「お店を開きたい思いはあっても、手段が分からず途方にくれていた」という不安を払拭することができ、自信を持って創業への一歩を踏み出していただくことができました。
 創業計画書の作成においては、複数回に亘り面談したことにより、事業への思いや方向性を共有することができ、実行性の高い計画書に仕上がりました。
 また、当協会で金融機関へ橋渡しし、融資申込から実行までの手続きがスムーズに進み、希望通りの資金調達が実現しました。さらには、交付申請した補助金も採択され、創業時の資金繰りの安定が図れました。