経営改善支援

経営改善への支援を必要としている皆さま

企業の成長にはライフサイクルという成長段階があります。事業が安定・成熟してくると、事業の成長は止まってしまいます。利益が安定している間はよいのですが、利益が下がってくると、経営改善を図っていかなくてはならない時期となります。
事業が停滞する理由には、市場の衰退や技術革新による新たなサービス・商品の台頭、生活様式の変化など様々な要因が挙げられますが、経営改善をおこなっていくためには、企業体質や資金繰りの改善をしていかなくてはなりません。
山梨県信用保証協会では、経営改善に向けての支援を実施しております。

事業面・財務面の調査

まずは、事業面と財務面の2つの側面から調査が必要となります。

  • 事業面
    事業の強みや弱み、取り巻く環境などを整理・分析します。
  • 財務面
    決算書を分析(収益性、効率性、安全性)し、分析結果と実態との差異を調べます。

調査した結果を踏まえて、なぜ厳しい状況になったのか、窮境要因の解明を行っていく必要があります。

「自身の事業の強みや課題は理解しているつもりだけど、改めて整理するといっても、どうしたらいいのだろう。」
「財務面の分析なんて難しくてよく分からない」
そのような場合にも、「専門家派遣事業」をご利用することができます。
山梨県信用保証協会では、無料にて、中小企業診断士等の専門家を派遣し、経営の改善に向けた助言やサポートをおこなっております。

法人の客さまが対象となりますが、直近2期分の決算書を、保証協会にご提出いただければ、財務状況を分析した『McSS経営診断報告書』を提供することができます。
財務面の調査の参考としてください。

経営改善計画の作成

事業面・財務面の調査から導かれた内容をもとに、改善していくための具体的な施策を検討していきます。

売上を伸ばす方法、コストを削減する方法、キャッシュフローを改善する方法などを定性・定量の両面から具体化し、経営改善計画書にまとめていきます。金融機関に対する返済計画なども必要となります。

日々の業務をおこなっている中で、経営改善計画を事業者自身で作成することは、なかなか難しいものです。
国の事業で「認定支援機関による経営改善計画策定支援事業」というものがあります。
専門家と一緒に経営改善計画の策定を支援し、経営改善を促すというものです。
費用がかかりますが、国からの補助もあり、当協会でも費用の一部補助をおこなっております。活用してみてはいかがでしょうか。

金融機関等への説明

経営改善計画ができれば、その内容を債権者(主に金融機関)に認めてもらい、返済猶予や返済緩和について同意を得るため、改善計画の説明をしなくてはなりません。

債権者が1つであれば、説明は1度で済みますが、複数の金融機関がある場合、同意を得るのは大変になってきます。
そんなときは、経営サポート会議を利用することも可能です。

経営改善計画の実行

全ての債権者から計画内容の同意が得られれば、計画の実行に移ります。

具体的には、返済緩和や返済猶予などのリスケジュールになります。追加融資を受けられることもあります。

事業再生の段階で、利用することができる保証制度も用意しております。

事業再生支援

事業再生とは、企業の経営状態が悪化し倒産状態に陥った場合に、事業の廃止を前提に清算手続きに移行するのではなく、不採算事業の切り離しを行ったり、抜本的に資産・負債・資本を見直すことで、再び収益力があり、競争力のある事業を再構築することをいいます。

山梨県信用保証協会では、金融機関や山梨県中小企業再生支援協議会などの支援機関と連携を図りながら、事業再生の支援にも取り組んでおります。