事業再生支援

経営改善サポート保証(事業再生計画実施関連保証)を活用した借換えで資金繰り改善

企業の概要、課題

  • 精密部品の加工業を行う法人。
  • 当社は、コロナ禍で主要取引先からの受注が減少し、売上確保のために低採算案件も受注したことで、全体の収益性が低下していました。
  • 収益性の低下は借入金の返済にも影響し、返済財源の捻出できる体質への改善を課題としていました。

支援に至った経緯

  • 近い将来には子息への事業承継も予定していたこともあり、現状の課題を解決するため、メイン金融機関を通して、当協会へ既存借入金の見直しについて相談がありました。

支援の内容

  • 資金繰りに見合った返済に抑えるため、当協会では経営改善サポート保証を活用した既存融資(保証協会付)の借換えを提案しました。
  • 事業承継予定者も関与する中で、メイン金融機関の協力により、経営改善計画を策定しました。その後、当協会が事務局となり、経営サポート会議を開催し、計画内容について債権者の合意を得ました。
  • この計画に基づき、経営改善サポート保証による保証期間15年の借換えを実施し、返済負担を軽減しました。

支援の結果

  • 経営改善サポート保証による借換えにより、年間の返済額が約1,000万円程度軽減され、資金繰りが安定しました。
  • 収益性の改善により、メイン金融機関からの新たな融資(短期資金)も受け、手元の運転資金も確保できました。