経営改善事例

専門家派遣による経営改善計画策定支援

企業の概要、課題

  • 塗装工事を行う法人。
  • 熟練社員の急死により、原価管理が不十分となり、公共工事受注減少による売上減少も伴って収益が悪化し、赤字体質となっていました。
  • 間接部門の経費を見込んだ原価管理、全社的な収益管理が行われていませんでした。

支援に至った経緯

  • 業況悪化が顕著に見られたため、当協会の担当者が企業を訪問し、今後の事業展開を確認する中で、専門家派遣事業を案内し、当社も原価管理体制の見直しに向けて、アドバイスを希望したため、専門家派遣の実施に至りました。

支援の内容

  • 工事管理表の作成により共通経費を加味した厳格な見積書を作成し、工事ごとの原価管理を徹底することをアドバイスしました。また、原材料価格の高騰を実行予算書に確実に計上するよう指導しました。
  • 専門家による経営診断をもとに、5ヶ年の経営改善計画書が策定されました。
  • 専門家派遣後のモニタリングにより、フォローアップの必要があったため再度専門家を派遣し、策定した計画と実績の振り返りを行いました。

支援の結果

  • 計画2期目には、専門家派遣前と比較し、増収増益となり、黒字に転換しました。
  • フォローアップの専門家派遣と同時に、既存の保証付債権の借換を行い、返済負担の軽減を図りました。