経営強化事例
企業の概要、課題
- 飲食店を2店舗経営している個人事業主。
- 飲食店経営の傍ら、飲食店が必要とする希少性の高い食材や生産者が少量で取引したい食材を取引可能とする、マッチングサービスも行っていました。
- マッチングサービスの運営の中で、生産者が作る野菜の廃棄ロスが多いことに課題を感じていました。
支援に至った経緯
- 新規事業として、契約農家から農作物の一括購入を行い、価格やロット、販売体系に合う業者に個別に販売する青果卸売りの事業を開始し、事業拡大に必要となる事業資金の相談が当協会にありました。
- 当協会で事業計画を精査し、既に仕入先である契約農家を200先以上確保していたことや販売先も全国規模のスーパー等を確保していたことより、事業の実現性は高いものと判断しました。
支援の内容
- 当協会では、事業の拡大に伴い増加が見込まれる人件費や仕入費用等の運転資金を対応しました。
- 事業の内容から「ものづくり補助金」の対象となりうる可能性が高いと考え、設備資金について「ものづくり補助金」の活用をアドバイスしました。
- 設備資金の一部は金融機関でも対応し、事業拡大に向けて金融機関と協調した支援を行いました。
支援の結果
- 「ものづくり補助金」の採択、また、金融機関との協調支援により必要資金も確保でき、新事業は順調にスタートしました。
- 生産者からの評判を呼び、契約農家は順調に増え、契約先は400先を超えました。
- 販売先も全国のスーパーや学校給食関係、加工製造会社などに拡大し、生産者が作った農産品を無駄なく売り切る流通経路も拡大しました。