山梨県信用保証協会の現況2013

山梨県信用保証協会の現況2013 page 33/58

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概要:
山梨県信用保証協会の現況2013

●外部評価委員会の意見等保証部門では、セーフティネット保証で取扱い出来ない業種先について弾力的な金融支援に努めるなど、中小企業者への資金繰り支援への貢献が認められます。同時に、金融機関との提携保証を積極的に活用するなど、ポートフォリオの良質化(保証資産の良質化)もうかがえます。また、新分野・成長分野への新制度(ニュービジネス保証・省エネルギー対策保証)を創設し、支援に努めています。山梨県は、全国の中で日照時間が長く、耕作放棄地面積の割合も高い地域であります。太陽光を活用した電力業への資金需要に対し、事業円滑化のためにも更なる支援を期待します。●期中管理部門では、初期段階の延滞先への正常化支援や、早期対応による条件変更は企業倒産の抑制として有効であると考えられます。また、金融機関や支援機関と連携した「やまなし企業支援ネットワーク会議」「経営サポート会議」による、中小企業者の実情に応じた支援活動も認められます。しかしながら、事故残高は前年比107%となっており、代位弁済への動向を注視する必要があります。●回収部門では、無担保求償権の増加や不動産市況の冷え込みの中、定期回収の底上げ等により前年並み(前年比97.8%)の回収結果となり、地道な努力の成果と考えられます。代位弁済前の面談を行い、早期着手による積極的な回収活動は評価できます。債務者は消極的であり、不安を感じながら面談に臨んできます。面談時における内容を債務者と共有するなど、債務者の立場を考慮した上での効果的な対応を望みます。●その他間接部門では、外部研修への参加や資格取得の援助等、人材の資質向上に積極的に取り組んでおります。研修参加や資格取得後の現場に出向いての支援等は、今後も重要な業務でありますので、その体制整備についての更なる検討をお願いします。●全体的に重点課題への取り組みに対して、まとまった活動内容となっており努力の結果が出てきています。その中で、現状の大きな課題として企業支援の在り方があります。企業支援には、金融機関・経済団体・保証協会といったそれぞれの置かれている立場ごとの支援の在り方があるかとは思いますが、どこまで踏み込んで支援すべきなのかを検討していただきたい。起業した先への支援から始まり、つぶれてしまった中小企業をまた立ち上がる姿勢を持たせる支援まで色々な場面で必要となっています。単独で行う支援、連携して行う支援があるが、一歩踏み出して、中小企業を生かす支援を行うためにも、支援内容を検討し上手に対応してもらいたい。平成2 4年度経営計画の評価31