ブックタイトル山梨県信用保証協会の現況 2019

ページ
22/58

このページは 山梨県信用保証協会の現況 2019 の電子ブックに掲載されている22ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

山梨県信用保証協会の現況 2019

20 1 業務環境2 業務運営方針平成31年度経営計画1. 経営方針 山梨県内の経済情勢については、産業用機械、電子部品、自動車部品の生産が堅調を維持しており、製造業においては設備投資が回復傾向を維持するなど、企業の景況感にも改善の動きがみられている。また、個人消費においても緩やかな増加基調にあり、景気は緩やかに拡大している。 雇用情勢については、有効求人倍率が高水準で推移し、着実な改善が進んでいる。 当協会の代位弁済については、返済緩和債権の割合も改善されており、低水準で推移している。 上述のように、県内景気は緩やかに拡大しているといわれている一方、負債総額1,000万円以上の倒産金額は前年を若干上回っている。平成30年度終盤にかけて景気の回復に弱めの動きが見られており、また、原油価格の動向や米中貿易摩擦等の影響により経済情勢はいまだ不安定であること、さらに、今年度は消費税の増税も控えていることなどから中小企業・小規模事業者を取り巻く環境は依然として厳しい状況下に置かれている。山梨県の景気動向 県内の中小企業・小規模事業者は依然として厳しい経営環境に置かれており、金融の円滑化及び各事業者のライフステージに応じたきめ細かい経営支援等を金融機関や関係機関と連携し、継続的に実施する必要があるため、以下の内容を平成31年度の業務運営方針とした。 保証部門期中管理 ・ 経営支援部門  回収部門 その他間接部門 123 保証部門については、金融機関との対話や関係機関との更なる連携体制の構築を図り、支援方針やニーズを共有し実効性のある支援対応に努めるとともに、保証利用の促進を図る。 また、中小企業数減少や高齢化問題が顕在化している状況下、創業に関する伴走型支援や支援機関との密な連携により、事業承継支援により一層きめ細かく取り組む。 さらには、地域経済の活性化に寄与するべく、地域に根差した地方創生への支援活動にも取り組む。 期中管理・経営支援部門については、企業訪問や金融機関からの情報収集を通じて、中小企業・小規模事業者の現状把握を行ない、個々の経営状況に応じた経営支援策を実施し、資金繰り支援に取り組む。 また、再生期の中小企業・小規模事業者に対しては、求償権消滅保証や事業再生計画実施関連保証(経営改善サポ-ト保証)等を活用した再生支援に取り組む。4 回収部門については、求償権の管理の徹底及び求償権管理事務停止・求償権整理の適切な実施により、回収業務の効率化に努めるとともに、関係人の生活再生を重視した取り組みも積極的に行う。 また、サービサーへの委託と解除を適切に実施し、サービサーの有効活用による回収業務の効率化及び最大化にも努める。 再生の見込みのある事業者については、求償権消滅保証を活用した再生支援に取り組む。 その他間接部門については、中小企業・小規模事業者への支援に対応できる人材育成の充実とコンプライアンスの徹底に取り組み、内部統制を高め、組織力を強化していく。 また、山梨県信用保証協会創立70周年を機に、積極的な広報活動と情報発信によって、信用保証協会への認知度向上に取り組む。 さらに、CSアンケート等を実施し、顧客の意見やニーズに対応したサービスの向上を図っていく。